2017/05/04 16:08

 

 

 

「和牛」の魅力をより身近に感じて欲しい

東京港区の御成門、新橋などの飲食街からはやや距離があり、およそ焼肉店があるとは想像しがたい場所に「和牛焼肉 KINZO 新橋本店」はある。
実はこの御成門を挟んだ新橋と大門・浜松町エリアは、有名店がしのぎを削る、知る人ぞ知る焼肉の激戦区である。

 

肉はもちろん器や食べ方にも思いを込めて

同店で扱う牛肉は、和牛は和牛でも、「仙台牛」を中心とした、日本が世界に誇るブランド牛。それをワンプレート1000円以下で提供するメニューが人気だ。その高品質な牛肉の産地や部位の違いなど、それぞれの特長に合わせてカットして提供している。

さらに驚くのは、肉を盛り付けているお皿。一部の高級店を除き、通常焼肉店ではステンレス製の大き目な皿に、タレをもみ込んだ肉を無造作に盛り付けるイメージだが、同店では、肉を供する際、すべてロイヤルコペンハーゲンを使用しているのだ。リーズナブルな価格設定をしている店舗としてはあまり見かけないこだわりである。


「オーナーの遊び心です」と多くは語らないが、同店の牛肉のクオリティーにはロイヤルコペンハーゲンがふさわしいと考えたからなのか、あるいは、分かる人には分かるというオーナーからの挑戦状なのか、などと勝手な想像をめぐらせてしまう。

さらにお店のこだわりはさらにタレにまでおよぶ。焼肉店でのタレと言えば、通常の焼肉ダレに、塩味の焼肉用のレモン汁の2種類が基本だが、同店では基本セットとして4 種類のタレを用意している。自家製焼肉ダレと、大根おろしとわさびを乗せたポン酢タレに加えて、エスプーマを使った泡のレモンタレ、黒七味・山椒をあしらったしょうゆタレの4種類ラインアップしている。

一つは、通常の焼肉ダレにすりおろしたリンゴを加え、甘く仕上げたもの、もう一つはレモンの汁を泡状にしたもので、曰く「例えば、タン塩を食べる際、通常のレモン汁だと肉の表面にしかつかず、口の中でその味がすぐに消えてしまう。そこで泡状にしてからみつくようにして、より長く一体感のある味を楽しめるよう演出してみました」とのこと。

同店では、「この肉はぜひこのタレで食べて欲しい」というお店からの提案を、必ずお客さまに伝えているという。それに合わせて、テーブルにはタレなどを乗せる調味料トレイはなく、4 種類のタレも別々の小皿ではなく、一皿で4 種類のタレを盛り付けられる皿を使い、見た目にも機能的にもすっきりとしたテーブルセッティングを行なっており、大き目のテーブルと相まって非常にゆったりと焼肉を楽しむことができる。同店では新しいメニューを投入する際、それを盛り付ける器も含めて、その一品がテーブルに供される際のイメージ作りを大切にしているそうだ。先のロイヤルコペンハーゲンの器を含めて、こういった隠し味的な演出は、お客さまが情報の発信源となり、画像などがネットに拡散していく時代においては、非常に効果的なのかもしれない。
 

和牛焼肉 KINZO 新橋本店
所在地/〒105-0004 東京都港区新橋6-10-3 APA ホテル1 階
☎︎ 03・6809・1429
営業時間=朝食 7:00 ~ 11:00
ランチ 11:00 ~ 14:30(L.O14:00)
ディナー 17:00 ~ 23:00(L.O22:30)
日曜日定休

 

 

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