2017/03/29 12:03

こんにちは。テーブルスタジオオンラインです。

3月も残りわずかとなりましたね。今日は会津本郷焼の閑山窯のそば猪口を2点ご紹介いたします。

 

閑山窯の代表である手代木崇さんは、幼い頃から陶芸に慣れ親しみ、3歳で作った茶碗があるそうです。

閑山窯の作品の特徴は、青磁、白磁、炭化など種類が多様であること。光沢のあるものやないもの、ざらざらした手触りのもの、いくつか穴を開けているもの、わざと欠けさせているもの。種類だけでなく、形や色も本当に多種多様です。その根底にあるのは、ものづくりへの好奇心。会津本郷焼では珍しい青磁の作品を扱っていたり、ソーサーがないと倒れるマグカップを作ったり、斬新なデザインが多いもの、未知のものを作ってみたい、という好奇心からでしょう。

  

宝暦年鑑に初代閑山が作陶を始め、以来280年にわたり作陶を生業としてきた閑山窯。急須の茶こしの部分を日本で初めて考案したのが閑山窯だったと言われていますが、それも先代の好奇心だったのかもしれません。

 

そして、現在は平成23年生まれの息子の朔君も地下に作られた工房に入るといいます。作陶の道具を使いこなし、粘土やお皿やニンジンを作るそうです。ものづくりへの好奇心が受け継がれてゆく様を感じます。

 

本日ご紹介するそば猪口も少し変わった色合い、肌触り、デザインになっています。淡いグリーンのそば猪口は、春の訪れを感じさせてくれるヨモギを思い出させてくれます。そば猪口と言っても、湯飲みやデザートカップとして使ってもいいですよね。淡いグリーンのそば猪口で春を楽しんでみてください。

 

一方、ダークブラウンのそば猪口は内側が淡いパープルになっています。なんとも珍しい組み合わせのそば猪口。デザインも変わっていて、外側がギザギザとした手触りになっています。閑山窯の受け継がれる好奇心が詰まった作品になっています。

 

ぜひ、こだわりたくさんの閑山窯のそば猪口を使ってみてくださいね。