2017/03/21 03:18

 

こんにちは。テーブルスタジオオンラインです。

3月20日は春分の日でした。春分の日はご先祖様への感謝とともに、生物と自然を慈しむ日とされています。暦の上ではすでに春ですが、3月はまだ肌寒い日も続きます。桜が桜花するなど、自然の中に少しずつ春を感じられるのではないでしょうか。

 

さて今回は、会津本郷焼の流紋焼から「手造り碗」と「そば猪口」をご紹介します。

(会津本郷焼については前回のブログでご紹介しておりますのでぜひご覧ください。)

 

流紋焼は、13の窯元がある会津本郷焼の中でも特に人気のある窯元です。

流紋焼の特徴は、色とりどりの釉薬を使った「流し釉」です。

1250度に熱せられた窯の中で釉薬が溶けて流れ、種々様々な紋様を描きます。それは、自然の事物と同様、一つとして同じものはなく、一つ一つに豊かな個性があります。

 

流紋焼の創業は明治33年。もともと電気事業に不可欠な碍子(がいし)を作る会社でした。碍子の製造で使っていた赤・青・茶色などの釉薬の技術を活かして釉薬の器を作ろうと、戦後に美術陶芸器部を設け、流れるような釉薬が開発されました。「土のもつ自然の心」を出来る限り失わないようにと創られる器。これを流紋焼と命名し現在に至っています。

 

会津本郷焼で最も大きな窯元である流紋焼。代表取締役の弓田修司さんは、会津本郷焼をまとめあげるムードメーカー的存在。自らも作品を生み出すとともに、会津本郷焼全体の課題である技術の創出と産地の継承に、本気で向き合っています。

 

今回は、会津本郷焼の中でも珍しい茶色の釉薬を使った「手造り飯碗」と「そば猪口」をご紹介します。

 

1、手造り飯碗

サイズ:Φ135×H65mm

 

2、そば猪口

サイズ:Φ79×H65mm

青色・灰色の釉薬を使った商品が多い中、茶色の釉薬を使った商品はひときわ存在感があります。その独特な色合い、厚みがあってずっしりとした造りは賑やかな食卓でも主張します。また、この商品があるだけでどこか特別な時間を演出してくれそうですね。手造りならではの自然な釉薬の流れと艶のある肌触りを楽しんでみてください。

 

いかがでしたか。春分の日を迎え、普段とは少し違った自然を「うつわ」から感じて、日頃身近にある自然や生物を大切にしてみてくださいね。